山口県の強さは長期投資にあり。資産運用を実践していた長州藩。

ありがとうキャラバン第44回は、山口県下関市へやってまいりました。


メンバーは、関門海峡を挟んでお隣りの県、福岡県出身のマーケティング・広報部・白水、下関生まれの営業部・小野、そして初めて下関にやってきた業務部・飯塚です。 


 下関といえばふく! 

下関ではふぐのことをふくと呼びます。

もちろんいただきました。


さて、ふくのイメージが強い下関ですが、実は歴史の深い町でもあります。


歴史の舞台として、教科書にも登場します。 その一つが壇ノ浦の戦いです。  

平安時代末期に栄華を極めていた平家が源氏に追い詰められ、西へ逃れていく中で、最後の戦いがここ壇ノ浦で行われました。 


 その戦いで、平家は滅亡し、平家の血を引く安徳天皇もこの壇ノ浦に身を投じ、幼くして亡くなりました。

その安徳天皇を祀った神社が赤間神宮です。  

竜宮城をイメージしたかのような白と赤の鮮やかな水天門が目立ちます。 


ちなみに下関出身の私(営業部・小野)は毎年お詣りに来ています。 


また、山口県は江戸時代末期から明治時代にかけて多くの有名人物を輩出した地域です。


幕末では、吉田松陰をはじめとする多くの長州藩士が、新しい日本を作るために命を賭けて活動していました。


長州藩士のストーリーは歴史小説やドラマで数多く紹介されていますが、今回はそんな彼らの活動を支えた、ちょっとした裏話をご紹介したいと思います。  


江戸時代末期、長州藩は全国の中でも屈指の資産を持つ藩に成長していました。

そしてこの資産を財源に、藩は教育や武器といった形で資金援助することで、藩士の活動を支えていました。


例えば、第二次長州征伐の際に、薩摩藩の助けを借りた長州藩は、当時高価だった最新式の銃や船を調達し、幕府軍との戦いを乗り越えた話があります。  

多くの藩が財政難で苦しんでいる中、長州藩はどうやってそれほどの資産を築くことができたのでしょうか? 


 実は長州藩では、藩独自の「ファンド」を作り、資産運用に成功したことが、莫大な資産を築き上げる一因になりました 。


1763年、明治維新の約100年前に、当時の藩主毛利重就は、財政改革を行い、「撫育方(ぶいくがた)」と呼ばれる制度を導入しました。


「撫育方」とは、浮いた経費や利子から生まれた余剰資金でファンドを作り、教育新規事業などに投資をする制度です。

その目的を、人々の豊かな生活のために、また有事に備えることを目的ととしていたため、借金の返済や給料の支払いといった通常の用途では一切手をつけることが許されず、ファンドの資金は特別会計として切り離され、厳重に管理されていたそうです。  


 撫育方に集められた資金は、米、塩、紙、蝋(ろう)といった生産物の新規開発や増産のための投資や、新しい港の建設、それに伴う倉庫業金融業などへの投資に使われました。


また、投資した事業から得た利益でさらに投資を行う、まさに資産運用を行っていたわけです。


ちなみに今回私たちが訪れた下関でも、撫育方の資金によって大きな港が築かれたそうです。 

撫育方による投資のおかげで、長州藩は事業を次々に発展させ、大きな利益を得ていたと言われています。

また残高も非常に大きな額となったため、藩としての信用が高く、その存在を知っていた商人達は安心してお金を貸すことが出来たそうです。


長州藩や藩の人々が激動の時代に大きく飛躍できたのは、以上のような長期投資による資産運用があったから、といった一面もあったわけです。


長期投資で人々の暮らしを豊かにし、将来のために備える資産運用に成功した長州藩は、私たちのお手本とすべき先輩かもしれません。  


私たちのミッションは「資本市場を通じて社会に貢献する」ことです。 

自分の生まれた山口で、200年以上も前から既に同じことが行われていたことを知って、とても嬉しく感じました。


また資産運用は、おカネを増やすだけでなく、時には世の中を大きく変える力を持つ、そんな可能性を秘めたお仕事だと思うと、ワクワクが止まりません!  


セミナーでも、撫育方の話をご紹介させていただきました。

普段あまりお客様の前でお話する機会がないため、このような機会をいただき、私も少しでもお客様の資産形成のお役に立てればと、改めて強く思いました。

そしてひふみ投信がお客様の将来の可能性を大きく広げる商品であり続けられるよう、精いっぱい、働いていこうと思います。


ひふみろの全国ありがとうキャラバン

ひふみ投信のゆるキャラ・ひふみろと、レオス・キャピタルワークス社員とで、 1年間で47都道府県をまわり、全国のお客様に向けてセミナーをして「ありがとう」を伝えながら、 各地で出会えた幸せや素敵なこと、美味しいものをブログやイラストで紹介していきます!

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